5月の薬膳

5月の薬膳は、急遽私ヒロが、じゅん子先生のお宅の冷蔵庫にあるもので作りました。ある日のじゅん子先生の夕食です。

野菜のマリネ

【材料】

・セロリ

・ミニトマト

・紫玉ねぎ

・人参

・胡瓜

冷蔵庫にあったお野菜をスライス、塩もみして黒酢の合わせ酢でマリネにしました。酢玉ねぎを患者さんに勧めているじゅん子先生ですが、ご本人も大好きなメニューです。

尚、水毒(すいどく)を治療し身体を温める場合には、新たまねぎではなく黄たまねぎを使います。

トマトには少し身体を冷す作用、水を補う作用、胃を健やかにする作用があります。身体に熱感があり喉が乾く時、食欲がない時、消化不良の時に用いると良い食材です。

梅のシロップ漬け

じゅん子先生のお宅のお庭になった梅の実です。毎年せっせと漬けているそうです。今年もそろそろ梅仕事が始まりますね。

梅が漢方として用いられるときは、漢方薬杏仁水の原料となっています。
「三毒を断ち、その日の難を逃れる朝夕1個食べれば医者いらず。」と言われています。強い抗菌性と整腸作用があるので細菌性の下痢、腹痛に古くから用いられてきました。

ヤマモモのミルクゼリー

【材料】

・ヤマモモ(揚梅)の実

・黒砂糖

・牛乳

・ゼラチン

果実酒を飲み終わって残ったヤマモモの実を黒砂糖で煮出し、アルコールを煮切ってから実を取り出し、牛乳とゼラチンを加えてミルクゼリーにしました。ヤマモモの実は傷みやすく市場に出回らないため幻の果実と言われているそうです。ヤマモモの実は抗アレルギー効果があるうえ胃腸を丈夫にする効果もあるそうです。

漢方では揚梅(ヤンメイ)といい生津解渇(のども乾きを癒し)・和胃消食(胃を温め消化を助け)・止痢(下痢を止める)の効果があります。

春カツオのから揚げ

お刺身が残ったからと冷蔵庫で漬けになっていたタウリンたっぷりで魚肉の中ではビタミンB12も豊富な春ガツオ。カルシウムを定着させるビタミンDも豊富で骨粗鬆症予防にもおすすめです。

また、下焦の虚(げしょうのきょ)を補う作用があるので、下焦の虚証(げしょうのきょしょう)による咳、足腰のだるさ、冷え、むくみ、頻尿などに効果があります。

 

この日はシンプルに片栗粉をまぶして揚げました。春キャベツと先生お手製のガリ(生姜の甘酢漬け)を添えて

雑穀米

じゅん子先生ブレンドの身体によさそうなご飯です。

雑穀は、ミネラル、食物繊維を豊富に含み、白米をはるかに凌ぐ栄養バランスのよさを誇っています。また、環境ホルモンなどの有害物質を吸着して排出する力も強いとされています。

また、古代米(赤米・黒米)に含まれるアントシアニンは血管を保護して動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用があるといわれています。

豚豚骨の炊き合わせ

【材料】

・豚豚骨

・ゴボウ

・糸こんにゃく

・生姜

・ニンニク

・味噌

豚豚骨は圧力鍋で柔らかく煮てゴボウと糸こんにゃくを加えて味噌仕立ての炊き合わせにしました。

コラーゲンたっぷりでお肌プルプルになりそうです。コラーゲンは他にも骨や軟骨、靭帯などの構成にも大きな役割を果たすので若返りが期待できます。

また、豚肉は亡津液証(ぼうじんえきしょう)におすすめの食材です。水や血を補う作用があり、発熱性疾患後の水を失った状態や空咳、便秘などに効果があります。

セロリのスープ

じゅん子先生がとったお出汁で理沙ちゃんがセロリのスープをつくりました。

セロリには涼;少し身体を冷やす作用、苦;水毒(すいどく)を改善する作用があります。また甘;滋養強壮や痛み止め、毒消し作用もあります。